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タワマン購入で最も悩むのが「高層階vs低層階」の選択です。
高層階(40階以上)は眺望が素晴らしい一方、価格が低層階の1.5〜2倍、エレベーター待ち時間が朝の通勤時で5〜10分、固定資産税も高い。低層階(10階以下)は安いが、眺望がなく、車や人通りの騒音リスクがあり、リセールバリューも低い。
この記事では、2015年から晴海エリアのタワーマンション(48階建て)に住み続け、2025年に同エリアの広めの部屋に住み替えた私の実体験をもとに、高層階・低層階それぞれのメリット・デメリット、そして最もバランスが良い中層階(20〜30階)をおすすめする理由を詳しく解説します。
【この記事を書いた人】
2015年、中央区晴海のタワーマンション(48階建て)を70㎡で購入。2025年、同エリアの90㎡の部屋に住み替え。10年以上にわたるタワマン生活から、高層・低層の両方の特性をリアルに語れます。
高層階(40階以上)のメリット・デメリット
高層階のメリット
① 圧倒的な眺望
高層階の最大の魅力は、何と言っても眺望です。東京湾・レインボーブリッジ・富士山——天気が良い日には、息をのむような景色が広がります。晴海エリアのタワーマンションであれば、40階以上からは対岸の品川・お台場・有明のビル群まで一望でき、花火大会の時期は特別感があります。
② 日当たりが良く、洗濯物が乾きやすい
高層階は周囲に遮るものがないため、一日中安定した日当たりが確保できます。特に冬場は室温が上がりやすく、暖房費の節約にもつながります。洗濯物が乾きやすいのも、地味ながら毎日感じるメリットです。
③ プライバシーが守られる
高層階は外から部屋の中が見えません。カーテンを常に開けた状態で生活できるため、開放感が段違いです。これは低層階では絶対に得られない感覚で、一度体験すると手放しがたい魅力があります。
④ リセールバリューが高い
高層階は人気が高く、売却時に低層階より1.2〜1.5倍の価格で成約するケースが多いです。特に眺望の良い東・南向きの高層階は、中古市場でも値崩れしにくい傾向があります。
高層階のデメリット
① 価格が高い(低層階の1.5〜2倍)
高層階は、同じ間取りでも低層階の1.5〜2倍の価格になります。たとえば10階が6,000万円なら、45階は9,000万円〜1億2,000万円になることも珍しくありません。この差額で別の不動産投資ができると考えると、コストパフォーマンスをよく吟味する必要があります。
② エレベーター待ち時間が長い
高層階の最大のストレスが、エレベーター待ち時間です。朝の通勤時間帯(7〜9時)は、5〜10分待つこともあります。48階建てでエレベーター4基のマンションであれば、朝ラッシュ時に1階まで降りるのに平均3〜5分、混雑時は10分近くかかることもあります。毎日のこととなると、積み重なるストレスは侮れません。
③ 地震時の揺れが大きい
高層階は、地震時の揺れが増幅されます。長周期地震動の影響を受けやすく、震度4程度でもゆっくりとした大きな揺れが続きます。2024年の能登半島地震(東京は震度3〜4)の際、高層階では棚の上の物が落ちたという声を複数聞きました。低層階に住む知人の部屋ではほとんど揺れを感じなかったとのことで、体感差は明らかです。
④ 強風・窓の結露問題
40階以上になると、風の影響が無視できなくなります。台風の際はもちろん、平常時も風切り音がすることがあります。また、外気と室温の温度差が大きくなりやすく、冬場は窓の結露が発生しやすい点も見落とされがちなデメリットです。
⑤ 固定資産税が高い(2017年税制改正)
2017年の税制改正により、高層階ほど固定資産税が高くなる制度が導入されました。
| 階数 | 補正率の目安 | 固定資産税(評価額6,000万円の物件) |
|---|---|---|
| 1〜10階 | 0.90〜1.00 | 約15〜17万円 |
| 20〜30階 | 1.00〜1.05 | 約17〜18万円 |
| 40〜50階 | 1.08〜1.12以上 | 約18〜19万円以上 |
差額は年間1〜2万円程度に見えますが、30年住めば30〜60万円の差になります。購入価格の差と合わせて長期コストで計算することが重要です。
低層階(10階以下)のメリット・デメリット
低層階のメリット
① 購入価格が安い
同じ間取りでも高層階より30〜50%安く購入できます。この差額を繰り上げ返済や資産運用に回せると考えると、資金効率は格段に上がります。
② エレベーター待ち時間が短い(緊急時も安心)
低層階は、エレベーター待ち時間がほとんどありません。朝の通勤時でも1〜2分で1階に到着できます。また、エレベーターが点検・故障中でも階段での移動が現実的な選択肢になるため、日常の利便性が高いです。
③ 地震時の揺れが小さい・避難が容易
低層階は地震時の揺れが小さく、家具の転倒リスクも低い傾向があります。火災や停電時には階段で避難できるため、有事のリスク管理という観点では低層階が優れています。高層階から階段で降りることを想像すると、低層階の安心感は大きいです。
④ 引っ越し・大型荷物搬入が比較的楽
意外と見落とされがちですが、引っ越しや大型家具・家電の搬入時、低層階は費用と手間が低く抑えられます。高層階は搬入に特殊な対応が必要になることもあり、引っ越し業者の費用が割増になるケースがあります。
低層階のデメリット
① 眺望がない・日当たりが悪い場合がある
低層階は、隣のビル・マンションが目の前にあることが多く、眺望を楽しめません。向きや周辺環境によっては、北向きや隣接する建物のせいで一日中日が当たらない部屋も存在します。
② 騒音(車・人通り)リスク
低層階は、道路の車の音や歩行者の声が聞こえます。幹線道路沿いのタワマンでは、二重サッシでも夜間の騒音が気になることがあります。内覧時は昼だけでなく、夜や週末の騒音も必ず確認してください。
③ リセールバリューが低い
低層階は、中古市場での需要が高層階より低く、売却時に20〜30%のディスカウントを求められることが多いです。投資目線で購入する場合は、出口戦略を慎重に考える必要があります。
④ 夏の虫・湿気問題
低層階は地面に近いため、夏場に虫が入りやすいという声があります。また、地面からの湿気の影響を受けやすく、カビ対策が必要なケースもあります。
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見落としがちな「生活コスト」の比較
階数選びでは購入価格や固定資産税に目が行きがちですが、日々の生活コストにも差が出ます。
宅配便・デリバリーの受け取り
高層階では、宅配便の受け取りに時間がかかります。インターホンが鳴ってから玄関を開けるまでにエレベーターで数分かかるため、「置き配」設定を活用しているオーナーも多いです。フードデリバリーの利用が多い方は、待ち時間のストレスを事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。
引っ越し費用の差
高層階への引っ越しは、エレベーターの養生・使用時間の制限などから、低層階と比べて費用が1.2〜1.5倍になることがあります。住み替えを繰り返す場合、このコストは無視できません。
光熱費・冷暖房効率
高層階は外気温の影響を直接受けやすいため、夏の冷房・冬の暖房ともに負荷が大きくなる場合があります。一方で日当たりの良さが暖房費を抑える側面もあり、方位と季節によって変わります。
私のおすすめ:中層階(20〜30階)が最もバランスが良い
10年以上タワマンに住んだ経験から、そして2025年の住み替えを経て改めて感じるのは、中層階(20〜30階)のバランスの良さです。
理由① 眺望はしっかり確保できる
20〜30階あれば、晴海・有明エリアのような湾岸立地では東京湾やレインボーブリッジを十分望めます。「富士山まで見える絶景」にこだわらなければ、20〜30階で景観の満足度は高い水準に達します。実際に同じ眺望方向でも、20階と45階の体感差は「あれば嬉しい程度」という声が多いです。
理由② 価格が高層階ほど高くなく、差額を有効活用できる
中層階は最上位の高層階より20〜30%安く購入できます。仮に45階が9,000万円なら、25階は6,500万円〜7,000万円程度です。この差額2,000万円を繰り上げ返済・内装グレードアップ・資産運用に回す方が、生活の質と資産形成の両立につながると考えています。
理由③ エレベーター待ち時間が許容範囲
20〜30階なら、エレベーター待ちは朝でも2〜4分程度に収まります。40〜45階の7〜10分と比較すると、毎日の積み重ねで感じるストレスが大幅に異なります。タワマン生活の「見えないコスト」として、このエレベーター待ちを軽視しないことが大切です。
理由④ 地震・風のリスクが低い
中層階は、超高層階に比べて長周期地震動の影響を受けにくく、強風の影響も限定的です。地震大国の日本でタワマンに長く住むなら、リスクと快適性のバランスを考えた選択として中層階は理にかなっています。
階数別リセールバリューの実態
中古タワマン市場のデータを見ると、階数による価格差は購入時よりも売却時の方が顕著に現れることがあります。
| 階数帯 | 購入時価格(目安) | 10年後の売却価格(相場感) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1〜10階 | 5,000万円 | 4,500〜5,500万円 | 需要が限定的で値上がりしにくい |
| 20〜30階 | 7,000万円 | 7,000〜8,500万円 | バランス型で安定した需要がある |
| 40〜50階 | 9,500万円 | 9,000〜1億2,000万円 | 市況に左右されやすいが上振れ期待大 |
※上記はあくまでも目安です。立地・向き・設備・市場環境によって大きく異なります。購入前には不動産一括査定サービスや専門家への相談を活用することをおすすめします。
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階数選びで後悔しないための5つのチェックポイント
チェックポイント① 内覧は朝の通勤時間帯に行う
エレベーター待ち時間を体感するため、内覧は朝7〜9時に行うのが必須です。実際にエレベーターに乗り、1階まで何分かかるかを自分の足で確認してください。不動産営業担当者に「朝のラッシュ時も見たい」と伝えれば、多くの場合対応してもらえます。
チェックポイント② 窓からの眺望を複数の時間帯で確認
高層階でも、向きや周辺の建物によっては眺望が遮られることがあります。必ず昼・夕方・夜と複数の時間帯で窓からの景色を確認し、「想像していたのと違う」という後悔を防ぎましょう。
チェックポイント③ 固定資産税・管理費の試算を必ず確認
高層階は固定資産税が高いだけでなく、管理費・修繕積立金も床面積に連動するため、毎月のランニングコストを購入前に試算しておくことが重要です。不動産会社に「この階の固定資産税の目安」を必ず確認してください。
チェックポイント④ 周辺の開発計画を調べる
特に低・中層階を検討する場合、隣地の開発計画によって眺望や日当たりが数年後に変わる可能性があります。市区町村の都市計画情報や周辺の建設計画を事前に調べておきましょう。
チェックポイント⑤ 災害リスク・避難計画を確認
高層階を選ぶ場合、「停電時にどうやって避難するか」「非常用電源はどこまで対応しているか」を管理組合や管理会社に確認しておくことをおすすめします。非常用発電でエレベーターが何時間動くかは、マンションによって異なります。
よくある質問(FAQ)
Q. タワマンの何階以上を「高層階」と呼びますか?
明確な定義はありませんが、一般的には全体の上位20〜25%の階層を指すことが多いです。40階建てであれば30〜35階以上、50階建てであれば40階以上が「高層階」と呼ばれる傾向があります。
Q. 高層階と低層階、どちらが地震に強いですか?
構造的な「強さ」に差はありませんが、揺れの大きさは高層階の方が顕著です。長周期地震動の影響で高層階は揺れが大きく長く続くため、体感的なリスクは高くなります。家具の固定や防災グッズの充実は高層階ほど重要です。
Q. タワマンの低層階はリセールで不利ですか?
一般的に低層階は高層階より売却価格が低い傾向がありますが、その分購入価格も安いため、必ずしも「損」とは言い切れません。重要なのは、購入価格と将来の売却価格の比率(値下がり率)で判断することです。
Q. 中層階(20〜30階)のエレベーター待ちはどれくらいですか?
マンションの規模・エレベーター基数によりますが、48階建て・エレベーター4基程度のマンションであれば、朝のラッシュ時でも2〜4分程度が目安です。高層階(45階)の7〜10分と比較すると、体感的なストレスは大幅に低くなります。
まとめ:高層階vs低層階、あなたに合った選択を
高層階・低層階・中層階の特徴を整理すると、以下のようになります。
高層階(40階以上)を選ぶべき人:
- 眺望を毎日の暮らしの中心に置きたい
- 予算に余裕があり、ランニングコストを許容できる
- エレベーター待ちをストレスに感じないライフスタイル
- 資産価値の最大化を優先したい
低層階(10階以下)を選ぶべき人:
- 購入価格を最大限に抑えたい
- エレベーターへの依存度を低くしたい
- 災害・緊急時の避難リスクを重視する
- 眺望より立地・利便性を優先する
中層階(20〜30階)を選ぶべき人:
- 価格・眺望・利便性のバランスを重視する
- エレベーター待ち時間をできるだけ短くしたい
- 購入価格の差額を別の用途に活用したい
- 地震・風のリスクを過度に抱えたくない
2015年から晴海エリアのタワーマンションに住み、2025年に同エリアで広い部屋に住み替えた経験を踏まえると、中層階(20〜30階)が最もバランスが良く、長期的に後悔が少ない選択だと感じています。眺望の感動は慣れてしまう部分もありますが、エレベーター待ちのストレスや毎月のコスト差は、10年・20年と積み重なって体に響いてきます。
最終的な判断は、あなた自身のライフスタイル・予算・将来設計によって変わります。この記事が、後悔のない階数選びの一助になれば幸いです。

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