築地再開発で湾岸マンション価格は騰がる?9,000億円プロジェクトの全容と資産価値への影響

目次

はじめに──いま勝どき・豊海・晴海で何が起きているのか

中央区の湾岸エリアが、東京でもっとも激しく姿を変えようとしています。

勝どき東地区ではパークタワー勝どきミッド/サウスに続く3棟目のタワーマンションが2026年4月に着工。豊海では地上53階建て・2,046戸の超大規模タワー「THE TOYOMI TOWER MARINE&SKY」が2026年11月の竣工を控え、隅田川の対岸では約9,000億円を投じる築地地区まちづくり事業が基盤整備に入りました。さらに月島三丁目では南北2地区でタワーマンション建設が同時進行し、晴海ではHARUMI FLAGのまちびらきが完了、SKY DUOへの入居が始まっています。

これらに加えて、東京駅と臨海部を結ぶ「都心・臨海地下鉄新線」の計画が具体化し、東京BRTの東京駅ルートは2026年秋の運行開始が予定されています。交通インフラの進化が、エリア全体の資産価値を押し上げる構図です。

この記事では、勝どき・豊海・月島・晴海・築地の主要再開発プロジェクトを網羅し、2026年4月時点の最新進捗・完成時期・マンション価格への影響をまとめます。購入検討中の方はもちろん、既にこのエリアにお住まいの方も、ご自身の資産価値がどう変わるのかを把握するための地図として活用してください。

❶ 勝どき東地区第一種市街地再開発事業──3棟目が2026年4月着工

勝どき駅から南へ約20m、新月島川と朝潮運河に囲まれた約3.7ヘクタールのエリアで進む大規模プロジェクトです。A1・A2・Bの3街区に分かれ、合計3棟のタワーが水辺に並びます。

A1街区:パークタワー勝どきサウス(竣工済)

地上58階・地下3階建て、高さ約195m。総戸数はA2街区と合わせて2,786戸。朝潮運河沿いの遊歩道やセントラルラグーン(噴水広場)が整備され、湾岸ならではの水辺空間を形成しています。2024年から入居開始済み。

A2街区:パークタワー勝どきミッド(竣工済)

地上45階・地下2階建て、高さ約165m。地下通路で勝どき駅と直結しており、雨の日も駅まで傘なしでアクセス可能。低層部にはスーパー、カフェ、クリニック、保育所が入居。晴海3丁目とつながる人道橋「黎明小橋」も2024年に開橋しました。

B街区:パークタワー勝どきノース(仮称)──2026年4月着工

地上29階・地下1階建て、高さ約106m、総戸数464戸。1〜2階が店舗と公共公益施設、3階以上が住宅。設計・施工は清水建設、参加組合員として三井不動産レジデンシャルが参画。旧「黎明スカイレジテル」の解体が2026年3月に完了し、同月から新築工事に着手。竣工予定は2029年5月。この完成をもって、勝どき東地区再開発の全事業が完了します。

街区 建物名 階数 戸数 高さ 状況
A1 パークタワー勝どきサウス 58F/B3 2,786戸 約195m 竣工・入居済
A2 パークタワー勝どきミッド 45F/B2 約165m 竣工・入居済
B パークタワー勝どきノース(仮称) 29F/B1 464戸 約106m 2026年4月着工→2029年5月竣工予定

❷ 豊海地区第一種市街地再開発事業──THE TOYOMI TOWER、2026年11月竣工

勝どき駅から徒歩約10分、約2.0ヘクタールの敷地に建設中の地上53階建て超高層レジデンスです。三井不動産レジデンシャル、東急不動産、東京建物、野村不動産、三菱地所レジデンス、清水建設の大手6社が参画する注目のプロジェクト。

THE TOYOMI TOWER 公式HPより

総戸数2,046戸(一般販売対象1,509戸)の住宅に加え、店舗、区民館、診療所、保育所といった生活利便施設を集約した商住複合大規模施設です。隣接する豊海小学校・幼稚園や豊海運動公園とオープンスペースでつながり、敷地内に防潮堤を整備することで地域全体の防災性向上も目指しています。

竣工は2026年11月下旬、入居開始は2027年8月下旬を予定。目の前には浜離宮恩賜庭園が広がり、その隣は築地市場跡地の超大規模再開発エリア。将来的な街の進化による資産価値の上昇余地が大きい物件です。

❸ 月島三丁目──南北2地区でタワマン同時建設中

月島三丁目北地区:グランドシティタワー月島

地上58階建て、総戸数1,285戸。月島駅徒歩5分、隅田川に面した立地。都市計画決定は2018年12月、2022年10月に建築工事着工。竣工予定は2026年6月。隅田川沿いにはB1・B2街区として低層の商業・公益施設も整備されます。

月島三丁目南地区:セントラルガーデン月島 ザ タワー

勝どき駅と月島駅の間、清澄通り沿いで建設中。2026年1月時点で仮設工事・1階立上り工事が進行中。防災面で課題のあった木造密集地域の建て替えを含む再開発で、エリアの安全性と街並みが大きく向上します。

セントラルガーデン月島 ザ タワー 公式HPより

❹ 晴海フラッグ&SKY DUO──まちびらき完了、人口急増中

東京2020オリンピック選手村跡地を活用した約13ヘクタールの大規模再開発「HARUMI FLAG」。分譲・賃貸住宅5,632戸と商業施設を合計24棟で構成し、保育施設や介護住宅などの公共・福祉施設も整備。2024年にまちびらきが行われ、「ららテラス HARUMI FLAG」の開業とともに街としての機能が本格稼働しています。

さらに、ツインタワー「HARUMI FLAG SKY DUO」(地上50階建て、サンヴィレッジ+パークヴィレッジ、約2,690戸)が2025年に竣工し、入居が進行中。晴海エリアの人口は急速に増加しており、商業施設や公共サービスの充実が加速しています。

❺ 築地地区まちづくり事業──約9,000億円の超大型プロジェクト

築地市場跡地(約19万㎡)に三井不動産を代表企業とする企業連合「築地まちづくり」が進める、東京最大級の再開発プロジェクトです。

築地地区まちづくり事業 基本計画より

計画の中核は、約5万人収容のマルチスタジアム。屋根は旧築地市場の形状にちなんだ扇形のデザインが発表されています。スポーツ、ライブ、各種イベントに対応する全天候型施設で、周辺にはライフサイエンス・商業複合棟、MICE・ホテル・レジデンス棟、シアターホールなど超高層含む計9棟が建設されます。最高高さは約210m。

スケジュールは、2026年度に基盤整備が開始、2028年度に主要建物着工、2030年代前半に順次開業の予定。設計は日建設計とパシフィックコンサルタンツ、施工は鹿島建設・清水建設・大成建設・竹中工務店のスーパーゼネコン4社が担当。総事業費は約9,000億円。

この再開発は、隣接する勝どき・豊海エリアのマンション価格に極めて大きな影響を与えます。5万人規模の集客施設が徒歩圏に誕生することで、商業利便性と街のブランド力が一気に高まるためです。

❻ 交通インフラ──臨海地下鉄とBRT東京駅ルート

都心・臨海地下鉄新線

東京駅を起点に、新銀座(仮称)、新築地(仮称)、勝どき(仮称)、晴海(仮称)、豊洲市場(仮称)を経て有明・東京ビッグサイトに至る地下鉄新線の構想が進んでいます。つくばエクスプレスの東京駅延伸との接続も計画されており、実現すれば勝どき・晴海から東京駅まで約10分でアクセス可能に。現在の「大江戸線のみ」という交通制約が解消され、エリアの利便性と資産価値が飛躍的に向上します。

東京都都市整備局 都心部・臨海地域地下鉄構想 事業計画検討会 事業計画案より

東京BRT 東京駅ルート(2026年秋運行開始予定)

晴海・勝どきエリアと東京駅を結ぶ新ルートが2026年秋に運行開始予定と発表されました。晴海五丁目ターミナルから築地・銀座を経由し、東京駅八重洲口方面へ向かうルートで、新たに築地・銀座・東京駅の3か所に停留所を設置。地下鉄新線の開業前から、東京駅へのアクセスが改善されることになります。

東京都都市整備局 HPより

❼ その他の注目再開発

プラザ勝どき建て替え計画(凍結中)

勝どき駅至近の大規模団地「プラザ勝どき」は、建て替え計画が策定されていたものの、建設費高騰の影響で計画が凍結中です。実現すれば勝どき駅前の風景が一変しますが、現時点では再始動の目処は立っていません。

乾汽船 中期経営計画「あしたも元気」より

勝どき駅南側8・9番地区、勝どき5丁目西地区

いずれも再開発準備組合が設立され、検討段階にあります。具体的な都市計画決定には至っていませんが、勝どき東地区の完成後に動きが加速する可能性があります。

勝どき二丁目再開発

再開発準備組合が活動中で、今後の動向が注目されます。

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❽ 再開発がマンション価格に与える影響

これだけの再開発が同時進行するエリアは、東京でも他に例がありません。マンション価格への影響は主に3つの経路で現れます。

第一に、交通インフラの改善。東京BRTの東京駅ルート開通(2026年秋)で即座に利便性が向上し、臨海地下鉄の実現が見えてくれば「東京駅10分圏」の期待値が織り込まれます。大江戸線しかなかった時代とは、坪単価の形成ロジックが根本的に変わります。

第二に、築地再開発による集客力。5万人スタジアム、MICE施設、ホテル、商業施設が徒歩圏に誕生すれば、「住む街」から「住んで楽しい街」へとブランドが格上げされます。勝どき・豊海のマンションは、築地再開発のフロントローに位置するため、恩恵を最も直接的に受けるエリアです。

第三に、供給増による一時的な需給バランスの変化。豊海タワー2,046戸、勝どきB棟464戸、月島の南北合わせて数千戸と、大量の新規供給が控えています。短期的には中古市場で売り圧力が生じる可能性がありますが、中長期的には街の成熟とともに需要が供給を吸収し、エリア全体の価値が底上げされるシナリオが有力です。

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❾ まとめ──購入検討者が押さえるべき3つのポイント

勝どき・豊海・月島・晴海・築地エリアは、2026年〜2030年代前半にかけて東京で最もダイナミックに変化するエリアです。購入を検討する方は、以下の3点を意識してください。

1. タイムラインを理解する。豊海タワーは2026年11月竣工、勝どきB棟は2029年竣工、築地スタジアムは2030年代前半開業。それぞれの完成時期に合わせて街の利便性がステップアップするため、「いつ買って、いつまで住むか」が資産戦略の鍵になります。

2. 交通インフラの進捗を追う。東京BRT東京駅ルートは2026年秋に実現見込み。臨海地下鉄は構想段階ですが、正式決定の報道が出れば価格に反映されるスピードは速い。情報感度が資産価値に直結します。

3. 構造・管理の基本は忘れない。再開発による街の進化は魅力的ですが、個別物件の耐震構造、管理費・修繕積立金の水準、エレベーター効率といった基本性能の確認は必須です。

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この記事を書いた人

2015年に新築で晴海のタワーマンションを5,500万円で購入し、2025年に1.4億円で売却(売却益+8,500万円)。現在は都内の中古タワマンに住み替え、資産性の高い物件選びと住宅ローン戦略を実践中。「住みながら資産を増やす」をテーマに、後悔しないタワマン購入術や、管理組合・修繕積立金の実情など、タワマン住人ならではのリアルな情報を発信しています。

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