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タワーマンションに引っ越してから、「なんかインテリアがしっくりこない」と感じたことはないだろうか。
実は私もそうだった。2015年に晴海のタワマンへ初めて引っ越したとき、以前の普通のマンションで使っていた家具をそのまま持ち込んだ。結果、部屋は「なんとなく暗い」「せっかくの眺望が活かせていない」「生活音が響く」という状態になってしまった。
10年かけて試行錯誤し、2025年に同じ建物内で70㎡から90㎡の部屋へ住み替えたタイミングで、インテリアを一から見直した。その経験から気づいた「タワマン特有のインテリアの法則」を、この記事でまとめておきたいと思う。
普通のマンションで通用する常識が、タワマンでは通用しないことがある。逆に、タワマンならではの強みを活かせば、同じ予算でも圧倒的に豊かな暮らしが実現できる。
タワマンのインテリアが「難しい」理由
まず大前提として、タワマンのインテリアが難しいと感じる理由を整理しておきたい。
①光の質が普通のマンションと根本的に違う
タワマンの高層階は、周囲に遮るものがないため、光が直接かつ大量に入ってくる。特に東向きの部屋は朝の直射日光が強烈で、西向きは午後から夕方にかけての西日がとにかく眩しい。南向きは一見理想的に見えるが、夏場は日差しが強すぎて室内が暑くなりやすい。
私が最初に住んだ70㎡の部屋は北東向きで、午前中に柔らかな光が入る恵まれた環境だった。しかし、光の入り方を計算せずにソファや棚の配置を決めてしまったため、夕方には部屋が妙に暗くなるという問題が生じた。
②眺望という「もう一つの壁」の存在
一般的なマンションでは、4つの壁に囲まれた空間をどうコーディネートするかを考えればよい。しかしタワマンの高層階では、窓が「絵画のような風景」になる。この「動く絵画」を無視してインテリアを組むと、部屋全体のバランスが崩れてしまう。
窓の前にテレビを置いたり、高さのある家具を並べたりすると、せっかくの眺望がブロックされる。タワマンのインテリアでは、「窓をどう主役にするか」という発想が必要になる。
③床・天井・壁の素材が生活音に影響する
タワマンは気密性が高く、建物自体の構造上、音の反響が独特だ。フローリングにラグを敷かずに生活すると、足音や話し声が室内で反響しやすい。また、高層階は風の音が聞こえることもあり、窓まわりの素材選びが静粛性に影響する。
これは快適性だけでなく、下の階への配慮という意味でも重要なポイントだ。
5つのコツ|70㎡と90㎡の両方で実践して分かった法則
💡 5つのコツ|70㎡と90㎡の両方で実践して分かった法則のポイント
コツ① カーテンは「眺望を消さない素材」を選ぶ
タワマンのインテリアで最初につまずきやすいのが、カーテン選びだ。
私が70㎡のときに最初に選んだのは、遮光カーテンだった。眩しさ対策として選んだのだが、閉めると完全に外の景色が遮断されてしまい、「タワマンに住んでいる意味がない」と感じるようになった。
試行錯誤の末にたどり着いたのが、レースカーテンとロールスクリーンの組み合わせだ。具体的には以下のような構成にした。
- 昼間:UVカットレースカーテンのみ——眺望を損なわず、紫外線と外からの視線をカット
- 夜間・就寝時:ロールスクリーン(遮光タイプ)——必要なときだけ遮光、昼間は天井付近に収納
- 西日が強い時間帯:調光ロールスクリーン——眺望を残しながら光量を調整
90㎡に住み替えたあとは、さらに「シェードカーテン(プレーンシェード)」を採用した。これは布を上下に動かして開閉するタイプで、横に開閉するドレープカーテンと違い、窓枠の中に収まるためすっきりとして見える。窓が大きいタワマンには特に向いている。
カーテンの色は、眺望の邪魔をしない白・アイボリー・ライトグレーが基本だ。濃い色のカーテンは存在感が強くなりすぎ、窓の外の景色との対比が生まれにくい。
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コツ② 「低さ」を意識した家具選び
タワマンのリビングで最も避けるべきことのひとつが、「家具が視線の邪魔をする」配置だ。
一般的なソファの背もたれ高さは約80〜90cmだが、これが窓の前や横に置かれると、立ったときに眺望の下半分がカットされてしまう。私が70㎡のときに使っていたソファは高さ85cmのハイバックタイプで、配置を変えるたびに「なぜか眺望がいまひとつ」という感覚が続いた。
90㎡への住み替えを機に、ソファをローバックタイプ(背もたれ高さ65cm以下)に買い替えた。これだけで部屋の開放感が劇的に変わった。座った視線から窓の外が広がるようになり、眺望が「部屋の一部」として自然に組み込まれた感覚になった。
家具選びのポイントをまとめると以下のとおりだ。
- ソファ:背もたれ高さ65cm以下のローバックを選ぶ
- テレビボード:高さを抑えたロースタイルに。テレビ自体の置き方も要検討
- 棚・収納:壁面収納は窓から遠い壁に集中させる
- ダイニングテーブル&チェア:窓に向けて配置すると食事中の眺望が楽しめる
特に注意が必要なのがテレビの配置だ。タワマンに多い「窓の向かいにテレビ」という配置は、テレビを見るときに窓が逆光になりやすく、テレビ画面が見づらくなる。テレビは窓に対して直角の壁に置くか、プロジェクターとスクリーンの組み合わせを検討するのが賢明だ。
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コツ③ ラグは「必須アイテム」として予算に組み込む
タワマンはフローリングの部屋が多く、気密性の高い構造と相まって、音が反響しやすい。特に子どもがいる家庭や、夜中に起き出すことが多い場合、足音がダイレクトに下の階に伝わるリスクがある。
私が晴海のタワマンで10年暮らす中で気づいたのは、「ラグを敷かない選択肢はない」ということだ。インテリアとしての美しさもあるが、それ以上に防音・吸音という機能面での重要性が高い。
タワマン向けのラグ選びで意識するポイントは次のとおりだ。
- 毛足の長さ:短すぎると吸音効果が薄い。毛足10mm以上のものが防音効果を発揮しやすい
- サイズ:ソファ下に入り込む大きめサイズ(リビングなら200×250cm以上)が理想
- 素材:ウール素材は吸音性・耐久性ともに優秀。ただし洗濯の手間がかかるため、ポリプロピレン素材のウォッシャブルタイプも実用的
- 防音シート:ラグの下に防音・滑り止めシートを組み合わせると効果が高まる
90㎡の部屋では、リビングダイニング全体を1枚のラグでカバーするのではなく、リビングエリアとダイニングエリアに分けて2枚のラグを敷いた。それぞれのゾーニングが明確になり、空間の使い分けがしやすくなった。
コツ④ 照明計画は「昼と夜の2フェーズ」で考える
タワマンの高層階は、昼間に自然光が豊富に入るため、「照明は夜だけのもの」と考えがちだ。しかし実際には、曇りの日や雨の日は意外と室内が暗くなる。また、夜の照明計画を間違えると、せっかくの夜景が窓に映り込んでしまい、眺望が楽しめなくなる。
私が70㎡のときに失敗したのがこの「窓への映り込み」だ。天井の明るいシーリングライトひとつで部屋全体を照らしていたため、夜になると室内の光が窓に反射してしまい、外の夜景がほとんど見えなかった。
対策として有効なのが「間接照明中心の照明計画」だ。具体的には以下のような構成を推奨する。
- メイン照明:調光機能付きのダウンライトをベースに採用。明るさを自在に調整できる
- ソファ周辺:フロアランプやテーブルランプで足元・手元を照らす間接照明
- 棚・ニッチ:LEDテープライトで棚の内側を照らすと奥行き感が出る
- 夜景を楽しむとき:メイン照明を落とし、間接照明のみにすると映り込みが激減する
90㎡への住み替えでは、最初から調光調色対応のダウンライトを複数回路に分けて設置してもらった。夕食時は暖色系の明るい照明、夜景を楽しむ時間帯は昼白色の絞った照明、と切り替えられるようにしたことで、時間帯ごとに全く異なる部屋の表情が楽しめるようになった。
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コツ⑤ 「収納の外見」にこだわって生活感を消す
タワマンの部屋は天井高が高く、空間の上部に余白がある。この余白を活かすために壁面収納を天井まで伸ばす人も多いが、注意が必要だ。
壁面収納を窓に近い壁に設置すると、窓からの光を遮ってしまう。また、扉のない収納棚に雑多なものが並ぶと、それだけで部屋全体の印象が下がる。
私が実践してよかったのは、以下の2つのアプローチだ。
アプローチA:扉付き収納で「見せない」
リビングの収納はすべて扉付きにする。色は壁と同系色(白やアイボリー)にすることで、収納の存在感を消せる。特に造り付け収納(ビルトイン収納)は壁と一体化して見えるため、部屋がすっきりする。
アプローチB:「見せる収納」は厳選アイテムだけに絞る
オープン棚や飾り棚には、本当に見せたいものだけを置く。雑貨・本・趣味のものは最小限にし、余白(何も置かないスペース)を意識的に作る。余白があることで、飾ったアイテムが際立ち、インテリアとしての完成度が上がる。
90㎡の部屋では、廊下の壁全体を天井まで扉付きの造作収納にし、日用品・書類・季節用品をすべてそこに収めた。リビングには収納を置かないことで、窓から窓への抜け感が生まれ、90㎡とは思えない広がりが出た。
70㎡と90㎡で「インテリアの正解」はどう変わるか
10年間70㎡に住み、2025年に同じ建物内の90㎡へ住み替えた経験から、面積によってインテリアの「最適解」は変わると感じている。
70㎡の場合:「引き算」で広く見せる
70㎡は決して狭くはないが、家族3人以上で暮らすと生活道具が増え、部屋が手狭に感じやすい。この面積帯では「何を置かないか」の引き算が重要だ。
- ソファとダイニングテーブルを兼用できる「ダイニングソファ」という選択肢もある
- テレビボードをなくし、壁掛けテレビにするだけで床面積の見え方が変わる
- ベッドはローベッドにすることで天井への抜け感が出る
- 玄関には収納以外の家具を置かない(鏡や観葉植物は可)
90㎡の場合:「ゾーニング」でメリハリをつける
90㎡になると、逆に「広すぎてどうまとめるか」という課題が生まれる。家具を増やしすぎるのも問題だが、少なすぎると倉庫のようになる。
- ラグで「リビングゾーン」「ダイニングゾーン」「ワークゾーン」などを明確に分ける
- 照明回路を分け、ゾーンごとに照明のトーンを変える
- 大型の観葉植物を1〜2点、空間の「仕切り」として使う
- ソファセットは2サイズ購入するより、大型1点をメインに置く
タワマンインテリアでよくある失敗5パターン
最後に、タワマンオーナーからよく聞く「インテリアの失敗」をまとめておく。購入前・引っ越し前に確認しておいてほしい。
失敗① 「前の家の家具をそのまま持ち込む」
これが最も多い失敗だ。普通のマンションで使っていた家具がタワマンの空間に合わないことは多い。特に「ハイバック家具」「重厚な木製家具」「ダークカラーの家具」はタワマンの開放感と相性が悪いことがある。引っ越しを機にインテリアを見直す予算を確保しておくことを強くおすすめする。
失敗② 「遮光カーテンで昼間も景色が見えない」
前述のとおり、遮光性を重視するあまり眺望を失うケース。タワマンの最大の魅力は眺望であり、それを自らカーテンで消してしまうのはもったいない。昼用と夜用で使い分ける工夫を。
失敗③ 「テレビを窓の正面の壁に設置する」
窓と向かい合う壁にテレビを設置すると、昼間は逆光でテレビが見づらく、夜は室内の照明が窓に反射してしまう。テレビは窓の側面の壁に配置するのが基本だ。
失敗④ 「植物を高い場所に置いて眺望を遮る」
大型の観葉植物を窓際に置きすぎると、緑は豊かになるが眺望が遮られる。植物を楽しみたい場合は、窓から離れた室内に置くか、高さを抑えた植物を窓際に選ぶと良い。
失敗⑤ 「収納が足りず、リビングに生活用品が溢れる」
タワマンはスタイリッシュな外観に比べて、実は収納スペースが少ない部屋も多い。特に古いタワマンや中低層階の部屋では収納量が不足していることがある。内覧時に収納量を必ず確認し、足りない場合は造作収納の追加を検討しよう。
まとめ|タワマンのインテリアは「眺望を活かす設計」から始まる
タワマンのインテリアで失敗する根本的な原因は、「普通のマンションと同じ感覚でインテリアを考えてしまうこと」だ。
タワマンの高層階には、普通のマンションにはない「眺望」「豊富な自然光」「気密性の高さ」という3つの特性がある。この特性を踏まえた上でインテリアを組むことが、快適な暮らしへの近道だ。
5つのコツをもう一度おさらいしておこう。
- カーテンは眺望を消さない素材・種類を選ぶ(レースカーテン+ロールスクリーンの組み合わせが最適)
- 家具は「低さ」を意識して選ぶ(視線の先に眺望が広がる高さの設計を)
- ラグは防音・吸音の「必須アイテム」として予算に組み込む
- 照明は昼と夜の2フェーズで計画する(夜景への映り込み対策に間接照明を活用)
- 収納の外見にこだわり生活感を消す(扉付き収納で「見せない」か、厳選アイテムのみ「見せる」)
私が10年かけて試行錯誤し、70㎡から90㎡への住み替えでようやく「完成形」に近いインテリアを実現できた。これからタワマンへの引っ越しを検討している方、あるいは今の部屋のインテリアに満足できていない方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しい。
インテリアに関する費用や具体的な商品選びについては、専門のインテリアコーディネーターへの相談も選択肢のひとつだ。タワマンの内装制限(マンションの規約による工事制限)についても事前に確認しておくことをおすすめする。

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